2015年5月15日
【鼻】part2
前回に引き続き、鼻の病気や治療法についてお話ししていきたいと思います。
今回は、副鼻腔炎についてのお話です。
◎副鼻腔炎とは?
顔面の骨の空洞の副鼻腔で炎症が起こっている状態です。
頭が重く感じ、臭覚も鈍くなり、集中力が低下し、仕事や勉強の効率が悪くなります。
・急性副鼻腔炎
かぜのウイルス感染に引き続く細菌感染により、副鼻腔の粘膜に炎症を起こします。
急性鼻炎に引き続いて起きます。
《治療方法》
安静と感染による治療が必要で、感染を抑える為の抗生物質等の投与、膿の排出を早めることで比較的早く治ります。
小児は耳・目・脳に合併症を起こすこともあります。早めに治療しましょう。
・慢性副鼻腔炎
一般的に蓄膿症と呼ばれる病気です。
副鼻腔に膿がたまり、鼓膜の腫れがひどくなります。小児では、アデノイド(増殖症)や中耳炎と関連して起こる病気です。
《治療方法》
抗生物質などを内服投与、また、ネブライザーによる噴霧吸入を併用して治療を行うこともあります。副鼻腔を洗浄し、直接副鼻腔内に薬を注入することもあります。
重症では手術が必要になってきます。
鼻は、人間の五感の臭覚を受け持つ大切な器官です。いつも清潔にし、健康に注意しましょう。
2015年5月9日
【鼻】
◎鼻の仕組み
鼻は、外鼻・鼻腔・副鼻腔からなり、一般的に鼻と言われる部分を外鼻、鼻の穴から咽頭までを鼻腔、顔面の骨の中の鼻腔と繋がっている空洞(上顎洞・し骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)を副鼻腔といいます。
・上顎洞・・・頬骨の中の空洞。
・し骨洞・・・両目の間の骨の中の大小同の数多くの空洞。
・前頭洞・・・おでこの骨の中の空洞。
・蝶形骨・・・鼻腔の奥の骨の中の空洞。
鼻腔は、呼吸をする際に、空気を適当に加湿・加温し、ほこりを取り除く作用があります。においを感知する働きを持っているのもこの鼻腔です。
副鼻腔は共鳴作用があるとされています。
副鼻腔に何かしらの病気が起こると、鼻腔の機能にも悪影響を及ぼします。
◎いろいろな鼻の病気と治療法
・急性鼻炎
一般的に言う「はなかぜ」です。ウィルスの感染により起こり、続いて細菌感染(2次感染)を併発します。鼻に炎症を起こすと、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・涙目などの症状を引き起こします。
《治療方法》
安静と温暖がとても大切になってきます。
それでも、鼻水・鼻づまりの症状が良くならず、ひどくなるようであれば、鼻の治療も必要になってきます。お近くの耳鼻咽頭科の先生に診てもらいましょう。