前回に引き続き、鼻の病気や治療法についてお話ししていきたいと思います。
今回は、副鼻腔炎についてのお話です。
◎副鼻腔炎とは?
顔面の骨の空洞の副鼻腔で炎症が起こっている状態です。
頭が重く感じ、臭覚も鈍くなり、集中力が低下し、仕事や勉強の効率が悪くなります。
・急性副鼻腔炎
かぜのウイルス感染に引き続く細菌感染により、副鼻腔の粘膜に炎症を起こします。
急性鼻炎に引き続いて起きます。
《治療方法》
安静と感染による治療が必要で、感染を抑える為の抗生物質等の投与、膿の排出を早めることで比較的早く治ります。
小児は耳・目・脳に合併症を起こすこともあります。早めに治療しましょう。
・慢性副鼻腔炎
一般的に蓄膿症と呼ばれる病気です。
副鼻腔に膿がたまり、鼓膜の腫れがひどくなります。小児では、アデノイド(増殖症)や中耳炎と関連して起こる病気です。
《治療方法》
抗生物質などを内服投与、また、ネブライザーによる噴霧吸入を併用して治療を行うこともあります。副鼻腔を洗浄し、直接副鼻腔内に薬を注入することもあります。
重症では手術が必要になってきます。
鼻は、人間の五感の臭覚を受け持つ大切な器官です。いつも清潔にし、健康に注意しましょう。