今回で認知症のお話も終わりです。
最後にレビー小型認知症についてご紹介していきたいと思います。
◎レビー小型認知症とは?
男性にやや多いタイプの認知症です。
時間や日によって、はっきり物事を理解・判断できる状態と、極端に理解力・
判断力が低下する状態が入れ替わりながら認知能力が低下していきます。
「虫が壁にいる」「知らない人が部屋にいる」など、実際に見えないもの
が見えるという「幻聴」や、寝ている間に大声で怒鳴ったり、奇声を発した
り、暴れだすなどの異常行動が見られます。
手足が震える・小刻みに歩いたりなどパーキンソン症状が現れることもあり
ます。
抑うつ症状は約5割の患者にみられ、血圧・体温・内蔵の動きを調整する
自立神経がうまく働かず、気を失う危険もあります。
◎認知症は治らない病気なの?
もちろん治るタイプの認知症もあります。
・正常圧水頭症…脳脊髄が脳室に過剰に溜まり、脳を圧迫する。
・慢性硬膜下血腫…頭をぶつけたりするなどの衝撃を受け、頭蓋骨と
脳の間にできた血の固まりが脳を圧迫する。
この他にも脳腫瘍、甲状腺機能低下症、栄養障害、薬物・アルコール
が連携しているタイプの認知症などは原因となるものを治療すると治る
ということもあります。
その原因となる病気を早く見つけて早く治療を始めるためにも、認知症
かなぁ?と思ったら、専門のお医者さんを受診する事が大切ですよ!