今回はアルツハイマー認知症・血管性認知症についてご紹介していきたいと思います。
◎アルツハイマー認知症とは?
認知症の半分を占めるタイプの認知症です。患者は主に女性が多く、年単位で穏やかに進行していきます。
症状はもの忘れから始まり、だんだんと今まで出来ていたことが出来なくなってしまったり、新しい事が覚えられない、時間や場所が分からなくなる、家族の顔なども分からなくなってしまうという認知機能障害が主な症状です。
判断力や理解力も低下してしまいますので、料理を作ったり、おつりの計算などが出来なくなってしまいます。
経過中に無関心・徘徊・興奮・暴力・物盗られ妄想などが現れることもあります。
◎血管性認知症とは?
男性に多くみられるタイプの認知症です。
脳梗塞や、脳出血などが原因で発症する認知症で、原因となる疾患の場所や障害の程度によって症状が異なるので、手足の麻痺や感覚の障害などの神経症状や、言語障害が現れたりします。
生涯が出てしまう能力と残っている能力があるので、判断力や記憶は保たれますが、「せん妄」が起きて認知機能が悪化する事があります。
意欲や自発性がなくなり落ち込んだり、感情のコントロールがうまく出来なくなり、ちょっとしたきっかけで泣いてしまったり、興奮したりします。